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乳頭部癌

乳頭部癌は胆管と膵管が十二指腸に開口する乳頭部に発生します。原因は不明で、発生の危険因子も明らかになっていません。
1.症状
乳頭部癌の症状としては、黄疸、発熱、腹痛が多く認められます。
2.早期癌と進行癌
早期乳頭部癌は粘膜内または十二指腸乳頭部括約筋内に留まっているものと定義されています。
3.診断
超音波検査では、十二指腸内の空気の存在のために腫瘍を直接観察することはできませんが、胆管と膵管の拡張を捉えることができます。CT、MRIでは十二指腸内乳頭部に一致して腫瘍が描出可能です。上部消化管内視鏡検査では、腫瘍を直接観察しながら生検(一部を採取して顕微鏡などで調べる検査)を行うことができます。
4.進行度分類
進行度に応じて、Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳa、Ⅳbの5段階に分類されます。乳頭部癌の進行度は様々な因子の組み合わせで決定されます。具体的には、壁深達度(十二指腸への浸潤、膵への浸潤)、リンパ節転移の有無、肝転移の有無等で決定されます。
5.治療
① 手術
乳頭部癌の標準術式は幽門輪温存膵頭十二指腸切除(図8)ですが、早期癌に対して縮小手術が行われることがあります。術式としては、経十二指腸的乳頭部切除(十二指腸に切開を入れてから乳頭部をくり抜くように切除)、乳頭部十二指腸部分切除などがありますが、一般的ではありません。
② 化学療法(抗癌剤)

化学療法は、手術後の再発予防や手術が困難な場合、再発した場合に行われます。以前は胆管癌に有効な化学療法はほとんどありませんでしたが、近年有効な抗癌剤(塩酸ゲムシタビン、ティーエスワン等)が開発されてきています。副作用は比較的軽度で外来で行うことが可能です。

③ 放射線療法

十二指腸を避けて乳頭部へ放射線を照射するのは困難なため、限局した局所再発など特殊な場合を除いて乳頭部癌に対する放射線照射療法は一般的ではありません。

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